スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    (お産)産科医離れを引き起こした大野病院事件 その2 安全なお産とは結局自然なお産

    癒着胎盤で帝王切開手術を受けた女性が死亡した
    大野病院事件の無罪判決が一昨日ありました。

    その1からの続きです。
    http://mixi.jp/view_diary.pl?id=908480016&owner_id=305406

    前回は背景を書きましたので、
    今回はこの事件の意味を考えてみたいと思います。

    ●他の医療事件と比べて対照的な周りの反応●

    これまでの医療ミスの事件では、結論が出る前から
    事件を起こした医者を解雇したり、医道審議会で処分したりしましたが、
    今回は産科や麻酔科の先生も、
    この逮捕は不当であるという意見でしたし、
    抗議声明が出たり、800人近い医師からの賛同署名があったりしました。


    ●手術の医学的な解釈●

    私は医学は素人ですので、
    ファンになってしまった大野明子先生著の
    「いのちを産む」という本
    に書かれてある見解などを参考にします。

    <前置胎盤と癒着胎盤>

    今回の患者さんは前置胎盤でしかも癒着胎盤でした。
    癒着胎盤とは、胎盤が政治家と癒着しているという
    社会の病巣のことではありません。

    前置胎盤と癒着胎盤の違いと頻度はこうなるようです。

    前置胎盤: 胎盤が内子宮口の一部以上を塞いでいる状態
      陣痛が始まれば大出血するため、必ず帝王切開する。
      頻度:帝王切開の経験なし:0.26%
         帝王切開の経験あり:0.65%
         20歳代:0.3% 35歳以上:1%、40歳以上:2%

    癒着胎盤: 胎盤が子宮にくっついて自然に剥がれない状態
      医療措置をしないと、剥がす時に大出血して母体死亡となる。
      頻度:帝王切開の経験なし:0.26%のうち5%
         帝王切開の経験あり:0.65%のうち10-25%

    過去に帝王切開や人工中絶、流産手術をした人や
    高齢出産であるほどリスクが高いそうです。

    前置胎盤の原因はよく分かってないようですが、
    手術をしたりすることはもちろん、
    不摂生や運動不足、化学物質による撹乱などが遠因である気がしてなりません。

    今回の患者さんも、第一子が帝王切開で、第二子目の妊娠だったそうです。

    <専門医による医学的見解>

    前置胎盤であることは予め分かっても、
    術前に癒着胎盤であると診断することはとても難しいそうです。

    確かに産科医が一人しかいない病院で、
    前置胎盤の妊婦は通常の帝王切開よりリスクが高いので、
    複数の専門医がいる大学病院などで手術する方が無難ではあるのでしょう。

    しかし産科医不足が限界に近い状態では、
    この例では医師に明らかな過失があった訳ではないとするのが
    医師によるほぼ一致した見解のようです。

    ●法律の解釈(業務上過失致死傷)について●

    私も法律に詳しくはないですが、
    刑法では基本的に罪を犯す意志のない過失は罰しないのですが、
    例外として、結果が予見できたのに回避しなかった場合は、
    有罪とするというのが、業務上過失致死傷だそうです。

    しかし死亡するリスクのある手術を行う医者に対して、
    結果的に死んだら、結果は予見できたではないかと
    業務上過失致死を適用してその医師を有罪にするのは、
    慎重にすべきではないかと思います。

    もちろん明らかな医療ミスに対しては
    厳しく対応することも当然でしょう。

    ●なぜ逮捕までする必要があったのか?●

    この医師の場合、逮捕されてマスコミで大きな話題となりましたし、
    勾留中に我が子が産まれ、出産に立ち会うこともできませんでした。

    逮捕するというのは、ちょっと酷すぎないか?と私は思うんですが、
    どうも証拠隠滅や逃亡の恐れがあると、逮捕するそうですね。

    しかし事故後も約一年黙々と病院で働いていたし、
    その間に医療事故調査委員会が調査していたわけです。

    それでちょうど奥さんの出産を迎える時に、
    よくタイミング良く逮捕したな~と思います。
    これは故意に嫌がらせの意味があったんじゃないかと
    疑ってしまいます。

    ●この事件の社会的影響●

    医師不足が深刻でで万全の手術が難しい状況で、
    明らかな医療ミスがないのに医者が逮捕されるようなら、
    どんな医者も手術はしなくなるのではないでしょうか?

    そうなると、手術により命が助かる可能性がある場合でも、
    患者は助からなくなってしまいます。

    今回のような癒着胎盤は、手術をしなければまず母子共に死亡しますし、
    手術をしても死亡の危険性が高いものです。

    この事件は結局医師は無罪となりましたが、
    逮捕されたという事実がきっかけで、
    お産の取り扱いを休止する病院が相次いだそうです。

    今後、手術をしてくれる産科医すらいなくなって、
    手術ができずに癒着胎盤で死亡するような悲劇が起こらないよう、
    激務に耐えて頑張っていただいている医師たちに対して、
    これ以上警察や司法が追い打ちをかけないよう
    十分な配慮が必要だと感じました。

    ●結局自然なお産の方が安全●

    しかしながら思ったのは、
    不必要に帝王切開したり医療介入することなく、
    問題ない場合は自然なお産にする方が
    結局安全なんだということです。

    自然なお産を実践している吉村正先生の本によると、
    お産のリスクは十分な運動と肥満を防止することなどで、
    99%防げるということです。

    吉村先生や、大野先生のような方が
    もっと増えたらいいな~と思いました。
    関連記事
    スポンサーサイト

    コメントの投稿

    非公開コメント

    訪問者数
    訪問者数:

    現在の閲覧者数:

    検索フォーム
    義援金募集
    FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして
    FC2ブログランキング

    FC2Blog Ranking

    カテゴリ
    プロフィール

    塩こうじ

    Author:塩こうじ
    ごゆるりと

    カレンダー
    09 | 2017/10 | 11
    1 2 3 4 5 6 7
    8 9 10 11 12 13 14
    15 16 17 18 19 20 21
    22 23 24 25 26 27 28
    29 30 31 - - - -
    最新記事
    月別アーカイブ
    拍手ランキング
    最新コメント
    最新トラックバック
    全記事表示リンク

    全ての記事を表示する

    アクセスランキング
    [ジャンルランキング]
    モブログ
    62位
    アクセスランキングを見る>>

    [サブジャンルランキング]
    日記
    44位
    アクセスランキングを見る>>
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR
    現在の閲覧者数:
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。